

10月に広島現地を訪れる皆さんと、2回のオンライン事前学習を行いました。
1回目の授業はなぜ平和学習をするのか?を一緒に考え、全学年で行ってきた多様な「平和」に関する探究を、広島での平和学習につなげるマインドセット。同じクラスで学ぶ仲間の中にも多様な視点があると実感するために、それぞれの価値観をシェアする時間もつくりました。
2回目の授業は、被爆者の田中稔子さんにもご参加いただき、原爆投下前の暮らし、投下当時のこと、その後の人生についてお話しいただきました。
「被爆してから今までで一番つらかったことはなんですか」
「今の私たちの世代に伝えたいことはありますか」
「どんな気持ちで行ったり資料を見たりしてほしいと思いますか」
など、生徒の皆さんからは、さまざまな質問が出てきます。
「この先に同じことがあった場合、一番最初に何をしたらいいですか」という質問に、「同じようなことが起こった場合は、もう何もできません。だから核兵器がある世界の仕組みを変える必要があるんです」と答えた稔子さんの言葉は、私たちの心にも刺さりました。
授業の終わりには、具体的な話を聞いて想像することができたという生徒さんの声も。実際に広島に来る前に、しっかりと心の準備をする時間をつくっていただけて嬉しかったです。